災害時状況確認システム -拡張版/24.3.16-
■ saigai.phpは 『 //saigai/saigai.php?file=cnf.txt 』 の形式でCALLします。
設定ファイル「cnf.txt」は「title=」「set=」「point=」「record=」「load=」「refresh=」「map=」の文字と「,」で区切られた引数から成ります。
1) set=A,B,C,D,E,F,G,H 引数は8つです。DとH以外は必須です。 地区Aで、Bの設問にCと答えた施設がGの色でFの色のEの文字の入ったマーカーとして表示されます。
A:「01」~「99」 登録された地区番号を表します。
B:「A」~「Z」 設問コード、状況確認で設定された設問を表します。
C:「A」~「E」 回答コード、施設から返された設問(メールセット)の答えを表します。
D:カラーコード このカラーコードでAの地区の境界線を表示します。 指定は1ヶ所だけ。 #FF0000,#000000,red,yellow,green,blue,,,
E:全角1文字 施設の位置に表示されるマーカーの中の文字を指定します。 全角で1文字もしくは半角英数2文字
F:カラーコード Eの文字の色を指定します。 カラーコード(#FFFFFF)から「#」を除いて指定します。「000000」~「FFFFFF」
G:カラーコード マーカーの色を指定します。 カラーコード(#FFFFFF)から「#」を除いて指定します。「000000」~「FFFFFF」
H:凡例用の説明 この説明がある場合に凡例を作成します。
2) point=A,B 引数は2つです。すべて必須です。 地区Aのpointファイルで、BをIDとするセットが表示されます。
A:「01」~「99」 登録された地区番号を表します。
B:指定のID Aの地区のpointファイルに一致するIDがあればそのセットを表示します。 pointファイルの項目を参照
3) point0=A,B 引数は2つで、指定方法は「point=」と同様です。 「point0=」の指定がある場合、地図上に表示すべきマーカーがない場合に限りこちらのポイントファイル使用されます。 マーカーの有無で表示するポイントファイルを変更する事ができます。
4) title=A,B,C,D,E 引数は5つです。 地図上部に表示するタイトルと、バックカラー、地図の大きさと倍率を指定します。
A:タイトル文字 地図の上部に表示される文字列。省略可
B:カラーコード 地図のバックカラー、指定しない場合、iframe使用時は透過、ただし allowtransparency='true'が必要。 #000000,red,yellow,
C:「200」~「4000」 地図の幅、pxで指定 省略時は 1200px。 iframeでは +40px 程度必要、ただしブラウザによる。
D:「100」~「4000」 地図の高さ、pxで指定 省略時は 1040px。 iframeでは +160px 程度必要、ただしブラウザによる。
E:「1」~「21」 最初の地図の倍率、pointファイルで指定する事も可。地図の中心はマーカーの配置の中心、マーカーがない場合は地区境界の中心。
5) record=A/B,C/D,E/F 「地区番号N/メールセット」の組み合わせを「,」で区切って複数指定します。 指定された地区・メールセット内容を記録します。
画面が表示された時点での状況確認結果を日時をファイル名とした「./record/rec20240316130354.txt」等のファイルに出力しますので再表示を行うとその度に記録されます。
設定内に「load=」の表記がある場合は無効となります。(記録と記録の再生は同時には行いません。)
「record=17/H,18/R」のように記録する地区、メールセットを直接してする場合、「file」を指定しない事ができます。その場合は地図表示を行いません。(recorder.phpで使用)
A:「01」~「99」 登録された地区番号を表します。
B:「A」~「Z」 設問コード、状況確認で設定された設問(メールセット)を表します。(「U」~「Z」は広域版で使用します。)
6) load=A 状況確認の結果を記録したファイル(相対位置で指定可)を読み込みます。[,]で区切って複数のファイルを指定できます。
複数のファイルを指定した場合、「refresh=○」と指定した時間(秒)ごとに記録が再現されます。(厳密には画面表示後に指定秒経過して次のファイルが読み込まれます。)
7) sum=A,B,C 「load=〇」で指定されたファイル中の指定地区のSum行(マーカー別件数)を表示します。
地区番号は[,]で区切って複数地区を指定できます。凡例の行数が増える場合がありますのでご注意ください。
「load」だけではなく、リアルタイムの表示にも対応しました。「sum=all」とすると凡例のあるマーカーをカウントし、件数を表示します。「sum=17,97」等「,」で地区番号を指定することもできますが、表示は凡例がある場合に限ります。
8) base=A 「load=〇」で読み込みファイルの位置(フォルダ"YYYY-MM-DD/"の形式)を指定可能。(起点は//saigai/record/YYYY-MM-DD/)
「base=」を使用することで、複数のファイルを指定した場合の「load=」の表記を簡略化する事ができます。 (load= base+load として扱います。)
また、「record=」においても記録するフォルダを指定する事が出来ます。New recorder.php で有効(record = ./record/YYYY-MM-DD/recYYYYMMDDHHII.txt として扱います。)
指定したフォルダが存在しない場合、「load=」では表示なし、「record=」では指定フォルダを生成します。
9) refresh=A 引数は1つです。 半角数字で指定された時間(秒)で画面をリロードします。
「record」と組み合わせて一定時間ごとの返答記録を保存する事、「load」と組み合わせて一定時間ごとに記録ファイルを次々と再現する事ができます。
10) saigai.php?file=cnf.txt&width=600&height=600&zoom=15¢er=135.999,34.567&record=17/H&load=./record/rec20240316130354.txt
※拡張機能として「width」「height」「zoom」「center」「record」「load」「target」を指定可能とします。
縦横と倍率の指定には「file=cnf.txt」「point」「width,height」の3つの方法があり、優先順位は、「width,height」>「file=cnf.txt」>「point」となります。
縦横の初期値は「width=1200」「height=1040」、「zoom」に指定のない場合は適当な倍率になります。
「center」は「¢er=東経,北緯」、「pointファイル内での指定」「マーカー、もしくは区境界線の中央」の順で設定されます。
「record」「base」「load」は設定ファイルの「record=」「base=」「load=」に準じます。地区やメールセット、読み込みファイルの確認は行いません。ご注意ください。
「target」は指定された地区番号のマーカーを表示する/しないを指定可能とします。「target=17,97」のように「,」で区切ってマーカーを表示する地区を指定します。単に「target=」とすると、マーカーを表示しません。
北区保健所からの要請により「saigai.php」を呼び出す際に「target=」を指定して必要な地区のみの表示に絞る機能として『現在機能している北区の医療機関』を実現するために付加されました。
11) 機能に「map=」が追加されました。「map=pdf」とすると、googlemapを用いずに白地図に円でPDFファイルを作成します。
「map=pdf,P」もしくは「map=pdf,L」とする事でA4用紙の縦・横を指定できます。「map=pdf,T」とすれば東京都の境界線を描写します。
マーカーは同色の“〇”に置き換えられ、描写範囲がA4用紙に収まる倍率で凡例も含めて描写されます。
12)「map」機能に新たに「map=list」と「map=disp」が追加されました。複数の地区番号と、メールセット、返答を指定して一覧表を作成します。
「map=(disp/list),表示項目(DEFMNQRTUY),並び順(50音/地区/住所/北緯/東経)-地区番号/地区番号-メールセット-(返答/返答)-タイトル,…」の形式で指定します。
「disp」はweb上での一覧表示を行います。「list」は印刷用にA4用紙サイズのPDFを作成します。
表示項目は以下の10項目を必要数だけ指定します。PDF作成時はA4用紙に印刷するため、用紙幅により項目数が制限されます。指定文字は半角大文字です。
「D」:メールセットで指定した災害メールの返答をA~E,xで表示します。
「E」:施設の営業する曜日を「月火水木金土日祝」で表示します。
「F」:施設のFAX番号を表示します。
「M」:各施設が登録された地区をA~Zで表示します。並び順を「地区」をすると、この項目でソートされ、地区が替わるときに地区名を表示します。
複数の地区番号を対象とする場合は最初に指定された地区番号の地区リストが採用されますが、以後の地区番号もこのリストによりソートされますのでご注意ください。
「N」:通し番号を表示します。
「Q」:施設の住所1に登録された内容を表示します。郵便番号と、住所2は表示されません。
「R」:施設に登録された郵便番号と、住所1・住所2のすべてを表示します。
「T」:施設の電話番号を表示します。
「U」:施設の夜間電話番号を表示します。
「Y」:施設の名称を表示します。
並び順は以下の5項目のいずれかを指定できます。指定のない場合は「50音」と見なします。対象は「地区番号」で指定されたすべての地区番号の施設のメールセットに対して「返答」で指定されたすべてのansを返した施設となります。「地区番号」を複数指定した場合は該当地区番号の施設すべてが対象となり、ソートされます。
「50音」:対象施設を読み仮名のアイウエオ順でソートして表示します。webの一覧表示では施設名の前に「【ア】」等のインデックスを付加します。
「地区」:対象施設を各施設に登録された地区でソートして表示します。地区か変わるときには地区名を表示する行が挿入されます。複数の地区番号が対象の場合は最初に指定された地区番号の地区一覧が採用されます。指定する地区番号は一つだけにすることを推奨します。
「住所」:対象施設を郵便番号と所在地でソートして表示します。近隣施設は近くに並びますが、全体の表示順は所在地の文字に依存します。
「北緯」:対象施設を北緯でソートして表示します。北緯・東経の位置情報が登録されていない場合は表示できません。
「東経」:対象施設を東経でソートして表示します。北緯・東経の位置情報が登録されていない場合は表示できません。
~ 例 ~
set=17,A,A,red,薬,000000,00FF00 地区番号=17,Qes=A,Ans=A の場合に #00FF00のマーカーに#000000で「薬」の文字を入れて表示します。地区の線をredで表示します。
set=17,A,B,,薬,FFFFFF,00FF00 地区番号=17,Qes=A,Ans=B の場合に #00FF00のマーカーに#FFFFFFで「薬」の文字を入れて表示します。
set=97,A,A,,医,000000,FF0000 地区番号=97,Qes=A,Ans=A の場合に #FF0000のマーカーに#000000で「医」の文字を入れて表示します。
point=17,kinou 地区番号=17 のpointファイルのkinouのsetを表示します。
title=マップタイトル,c,x,y,z マップのタイトル と、背景色(c:pink),地図の大きさ(x:200-4000,y:100-4000),倍率(z:1-21)
■ recorder.phpは、指定時間に「saigai.php」を自動起動するためのサブシステムです。 『 //saigai/recorder.php 』 の形式でCALLします。
File欄に「saigai.php」に与えるための設定ファイルを指定します。 設定ファイルに上記のルールに従って「saigai.php」を表示するための設定を記述します。
Time欄に「saigai.php」を起動する日時を記述します。 「2024/03/16 13:03」の形式で複数行に指定可能です。秒指定は無視されます。
通常は指定日時に起動した「saigai.php」が与えられた設定ファイルの「record=」指定に基づき、指定地区の指定メールセットを記録するために用いられます。
「record=」以外の表記は不要ですが、確認のための表示を兼ねる場合は「set=」で表示する地区とメールセットを指定します。
recorder.phpを使用して記録を行う場合は、設定ファイルに「refresh=」と「load=」は指定してはいけません。
■ recorder2.phpは、「saigai.php」を使用して収集された返答を記録するためのサブシステムで、会話形式で進められます。 『 //saigai/recorder2.php 』 の形式でCALLします。
起動すると問い合わせメールを送信する日時を聞いてきて、実施日から保存用フォルダを作成し、「command.txt」(リアルタイムで返答を閲覧するための設定ファイル)を作成します。
「command.txt」はDMISSの設定からも引用可能ですが、地図上に「A~Eのメールセットごとの文字」もしくは「地区/メールセット/文字,地区/メールセット/文字,…」の形式で指定する事で
各地区、メールセットごとのマーカーを詳細に設定する事が可能です。更に作成された「command.txt」は編集する事も出来ます。
記録する日時を指定して「saigai.php」が起動され、記録された返答状況を再生するための「playlist.txt」が作成されます。「saigai.php」の設定ファイルとして機能します。
また、記録時の各地区・セットごとの返答数と返答率をexcelファイルに纏めて、「datalist.csv」としてダウンロードする事が出来ます。
■ recorder3.phpは、「saigai.php」を使用して収集された返答を後で、時短で再現するためのファイルを作成するサブシステムです。
『//saigai/record/』内に指定時間以降の特定の地区、メールセット、の返答を収集し、指定時刻における表示を再現します。
日付を指定して起動し、「command.txt」を作成します。時刻を指定して、各施設の返答記録からその時刻の返答結果を再現します。
『//saigai/record/日付/temp』フォルダに時刻ごとのファイルを作成し、「playlist.txt」ファイルにより時短で状況を再現します。
■ jokyo.phpは、「状況確認システム」で収集した結果を表示するためのサブシステムです。 『 //saigai/jokyo.php?para=17,H,60,ABCDE,1200,800,13 』 の形式でCALLします。
引数である「para=」には地区番号、メールセット、リフレッシュタイム、表示する選択肢、横幅、縦幅、倍率をカンマ[,]で区切って列記します。
「saigai.php」が複数の地区の結果を一枚の地図に纏めて表示するシステムであるのに対して、「jokyo.php」は単独の地区のメールセットの結果を表示する事に特化したシステムです。
「saigai.php」は予め表示の設定を記述したファイルを用意して単独のシステムとして機能しますが、「jokyo.php」は引数をもって呼び出すサブシステムで、表示のみを行います。
地区とメールセットで指定された地図を表示した画面上から、地図エリアの縦横のピクセル数や地図の倍率、表示する選択肢を随時変更して、必要な資料を表示する事ができます。
現在は「状況確認システム」から地区とメールセットを指定されて、現在の状況を地図上にリアルタイムに表示するためのシステムとして機能しています。
■ miss.phpは、複数地区の「状況確認システム」を統括したシステムとして機能します。 『 //clube2/miss/miss.php?file=cnf.txt 』 の形式でCALLします。
設定ファイルで統括すべき地区とメールセットを指定し、「倶楽部システム」の一部として機能します。 設定ファイルに予め記述された地区番号でのみ起動が許可されます。
統括地区の管理する会員メールアドレスの表示や変更を行う機能を持たず、「miss.php」上でメールセットを作成して統括地区の「状況確認システム」に転送後にメール送信を行います。
個々のメール送信先を指定できませんが、統括地区の「状況確認システム」が管理する参照先を指定してメールを送信する事ができ、特定エリアに対して効率的に情報の収集が行えます。
統括地区の会員メールアドレスを表示しないため、個人情報へ干渉することなく統括地区の各施設へ情報の伝達と収集を行う事を可能としたシステムです。
設定ファイルの詳細は「miss.php?job=HELP」として起動して表示される説明文を参照してください。
「saigai.php」を使用してすべての統括地区の指定メールセットの結果を1枚の地図上に集計して閲覧する事が可能で、表示する選択を絞り込んで表示する事も出来ます。
■ 履歴
※2012/01 複数地区の同一地図上への表示機能を実装
※2017/06 東京都の地図上から地区を指定してメール送信するシステム(災害時薬局状況確認システム -広域版-)を実装 -2019廃止-
※2018/01 GETによる縦横と倍率の指定を拡張
※2018/02 北区医師会・北歯科医師会・滝野川歯科医師会・北区薬剤師会、合同でのメールテストに対応
※2018/06 load,record によるデータの記録と再生機能を追加
※2018/07 load による連続データ再生機能を追加。 記録したファイルを順次再生する場合に使用。
※2018/09 base の表記を追加。 記録したファイルを順次再生する場合のloadの表記を簡略化し、不要なフォルダ表示させないための仕様。
※2019/01 「施設状況確認システム」の統括システムとして「miss.php -Medical Information Sharing System-」を実装。
※2019/02 saigai.phpとrecorder.php の使用方法表記を追加。
※2020/07 base,load,record の指定を再考慮、recordにもbaseを利用し、指定フォルダに直接記録する仕様に変更。
※2020/08 記録と再生をweb上で行うためにrecorder.php をリニューアル。file指定をせず「record=17/H,18/R」で直接指定が可、その場合は地図を非表示
※2020/09 recorder2.php を作成、実施日の指定フォルダに command.txt playlist.txt datalist.csv を作成する
※2021/03 googlemapを使用せずに白地図に表示をするオプションとして[map=pdf,L][map=pdf,P]を追加。
※2023/10 北区の公式ホームページから「災害時の北区の医療機関の状況」を公開するためのシステムとして起用される。
※2023/10 マーカーが無い場合のポイントファイルの指定を行う「point0=」引数の追加と「phmaker.php」でのメッセージブロックの追加。北区の『現在機能している北区の医療機関』に対応。
※2024/03 表示する地区を指定する「target=」機能を実装。北区の『現在機能している北区の医療機関』に対応。
※2024/04 北区の『現在機能している北区の医療機関』において、地図以外に“一覧表”“PDF”の作成を追加実装。