令和2年度 おくすり整理そうだんバッグ運動(残薬調整事業)について
おくすり整理そうだんバッグ写真
 日頃から当会の会務にご協力頂き、ありがとうございます。
 当会では昨年に引き続き本年も北区行政からの依頼事業として全薬局を対象に「おくすり整理そうだんバッグ運動」を実施致します。
 この事業は、患者が持っている薬をすべて茶色の紙袋に入れて薬局に持参し、薬局の薬剤師が相互作用や重複投薬などをチェックして医薬品の適正使用を啓発する「ブラウンバッグ運動」に端を発し、既に都内でも多くの地区で実施され評価を得ています。

実施手順
 北区薬剤師会の会員薬局に「おくすり整理そうだんバッグ 2020年版」を配布し、会員薬局は実施期間中に患者への配布、事業の説明、残薬の回収、調査票の記入、医師への情報提供を行い、集計結果を薬剤師会に提出する。
  1. 在宅高齢で残薬の確認が必要であると思われる患者に説明の上「おくすり整理そうだんバッグ」を渡す。
  2. 次回来局時に患者さんの自宅にある「飲み残したお薬」をすべてバッグに入れて持参してもらう。
     この時、服用中のお薬を確認するために、お薬手帳もしくは薬剤情報等も持参してもらう。
  3. 持参して貰ったお薬の数量を数えて、変色や破損の有無、使用期限を確認して医薬品名・規格・薬価、回収・廃棄・再利用薬品の数量と金額(薬価×数量)を≪調査票≫に記入する。(≪調査票≫は必要数をコピーして使用)
  4. 回収したお薬のうち、変色や期限超過等で使用できない分は患者さんに確認・了承の上で廃棄し、再利用可能な分は次回処方時に使用する。(再利用可能分は次回利用予定等と記載した袋に入れて患者さんに返還しても、薬局で保管しても良い)
  5. 次回処方時に投与日数が調整できる薬品は積極的に使用する。(お薬を患者さんに返還している場合は改めて持参して貰い、確認する。)
  6. 投与日数を調整する場合は、処方医に≪情報提供書≫を提出する。医師の確認・承諾を得て、薬歴に記載する。(≪情報提供書≫は必要数をコピーして使用)
  7. 「地区薬剤師会で行うおくすり整理そうだんバッグ運動」に参加し、「患者さんが持参したお薬を回収」して「医師へ情報提供」を行い、「投与日数の調整や重複処方の削除など処方の変更」を行った場合は「外来服薬支援料:185点」を月に1回に限り算定する事ができる。
    ※ 医師に情報提供を行った記録として≪情報提供書≫を保存しておいてください。
  8. 患者さんから回収したお薬が残っている場合は次回の処方時に再度投与日数の調整を行う。
  9. 会員薬局は患者ごとに作成した≪調査票≫に各項目を記入し、バッグ配布人数、残薬回収人数、回収医薬品数・金額、廃棄薬品数・金額、再利用薬品数・金額の合計を記入した≪報告書≫と共に薬剤師会に提出する。
  10. 薬剤師会は会員薬局から提出された≪報告書≫より「おくすり整理そうだんバッグ事業」の集計を行い、北区に報告する。
 注意:≪≫で囲まれた書類名の部分をクリックするとPDFを作成します。印刷してお使いください。

  • ≪情報提供書≫ 患者さんから回収した残薬や、再利用により日数調整できる事を処方医に情報提供しなければなりません。口頭でも可ですが、薬歴等にも記録を残す必要がありますので、書式を用意しました。できるだけこの様式を使って記録し、医師へも渡してください。
    日数調整の承認等はFAX返信ではなく電話や口頭を希望される医師もいると思いますので柔軟な対応をお願いします。
  • ≪調査票≫ 患者さん1人につき1枚を作成します。複数回に分けて持ち込んだ場合でも1枚とします。薬品数が20品目を超える場合は「1-1」枝番を付けて続紙としてください。
    薬価欄は取扱い単位での薬価(例:軟膏、点眼、分包散剤などはパッケージ単位)を記入します。回収薬品・廃棄薬品・再利用薬品の数量と金額(薬価×数量)を計算して記入してください。終了後は北区薬剤師会に提出してください。
  • ≪報告書≫ 事業が終了したら、調査票を集計して残薬回収人数や合計を記載した報告書を作成して、北区薬剤師会に提出してください。
    当会事務局で全薬局分を集計した後に北区へ提出致致します。遅くとも12月末までにはご提出ください。

一般社団法人北区薬剤師会